2004年 05月 24日
相関関係と因果関係 |
「音楽配信サービスの利用者はより多くのCDを購入する~米NPD調査」というタイトルをつけた調査結果を紹介する記事を見ました。
このタイトルを見ると、一瞬、音楽配信サービスが普及した方がCDの売上が上がるのかなぁ、と思いました。が、記事をよく見てみると・・・
これを見ると、CDをたくさん購入している人の方が音楽配信サービスを使う、ということではないかと思いました。
# 元の調査結果リリースは英語だったので、実は手抜きして読まずに、日本語のこのページだけ見て書いてます。(^^;
よく相関関係と因果関係を混同してしまいますが、分けて考えなければなりません。
たとえば、「教育年数」(最終学歴)と「年収」の間には相関関係があるでしょう。でも、このふたつの間に因果関係があるかどうかはまた別の話です。もし、学校で学んだことが仕事で役に立っているのであれば、「教育年数→年収」という因果関係が成立します。
でも、受験をうまく切り抜ける要領のよさが会社での昇進につながり年収が上がっているのであれば、その人は教育を受けていなくても年収が上がるわけで、教育年数と年収は相関関係はあっても因果関係はないことになります。
そしてその判断はどうやってするのかというと、学問的にはともかく、実務的には他の知見を合わせて考えて、関係者でディスカッションして、納得性があればよし、とすることになるのかな。
# そもそも教育年数と、受けた教育量(?)すら因果関係があるのやら。(^^;
相関関係と因果関係の違いについては、相関関係は向きはないけれど、因果関係は向きがある、ということかな、と私は理解しています。
ということで、音楽配信サービス利用とCD購入枚数の関係はどうでしょうか?
調査結果からもおそらく相関関係はあるのでしょう。では、因果関係は?
この記事のタイトルでは、「音楽配信サービス利用→CD購入多い」と表現しているように感じますが、どちらかといえば、「CD購入多い→音楽配信サービス利用」の方が近いんじゃないでしょうか。
その方が納得性がありませんかね?
このタイトルを見ると、一瞬、音楽配信サービスが普及した方がCDの売上が上がるのかなぁ、と思いました。が、記事をよく見てみると・・・
音楽CD購入パターンには利用するサービスによって違いがあるという。2003年では、「Rhapsody」ユーザーは11枚のCDを購入。「iTunes」ユーザーは10枚、P2Pファイル共有ソフトユーザーは8枚のCDを購入している。なお、音楽配信サービスを利用しないユーザーはCD6枚の購入に止まっているとしている。とあります。
これを見ると、CDをたくさん購入している人の方が音楽配信サービスを使う、ということではないかと思いました。
# 元の調査結果リリースは英語だったので、実は手抜きして読まずに、日本語のこのページだけ見て書いてます。(^^;
よく相関関係と因果関係を混同してしまいますが、分けて考えなければなりません。
たとえば、「教育年数」(最終学歴)と「年収」の間には相関関係があるでしょう。でも、このふたつの間に因果関係があるかどうかはまた別の話です。もし、学校で学んだことが仕事で役に立っているのであれば、「教育年数→年収」という因果関係が成立します。
でも、受験をうまく切り抜ける要領のよさが会社での昇進につながり年収が上がっているのであれば、その人は教育を受けていなくても年収が上がるわけで、教育年数と年収は相関関係はあっても因果関係はないことになります。
そしてその判断はどうやってするのかというと、学問的にはともかく、実務的には他の知見を合わせて考えて、関係者でディスカッションして、納得性があればよし、とすることになるのかな。
# そもそも教育年数と、受けた教育量(?)すら因果関係があるのやら。(^^;
相関関係と因果関係の違いについては、相関関係は向きはないけれど、因果関係は向きがある、ということかな、と私は理解しています。
ということで、音楽配信サービス利用とCD購入枚数の関係はどうでしょうか?
調査結果からもおそらく相関関係はあるのでしょう。では、因果関係は?
この記事のタイトルでは、「音楽配信サービス利用→CD購入多い」と表現しているように感じますが、どちらかといえば、「CD購入多い→音楽配信サービス利用」の方が近いんじゃないでしょうか。
その方が納得性がありませんかね?
by PAN19335
| 2004-05-24 17:51
| 調査/評価