2006年 03月 02日
意見の裏にある消費者のロジックを読み解く |
部屋に置く消臭剤と言えば、「消臭元」や「無香空間」だったのが、昨年から「置き型ファブリーズ」が人気らしい。
実は、私も気になっているひとり。
妙に香りがついたものよりも、臭いを「消して」ほしい私ととしては、なんとなく、ファブリーズには、芳香剤ではなく、消臭剤としての期待ができそうな気がするのだ。
小林製薬は、最近は芳香消臭剤「消臭元」の香りの種類を増やして、消臭剤「無香空間」のテレビCMを休止していたそうだ。
小林製薬は、「家の臭いを消すために消臭剤を買う。でも、香りがしないと効いた気がしない。目新しい香りがあったら、つい買いたくなる。」というユーザの「声」に従って、消臭効果よりも香りを重視したのだ。
P&Gのユーザ調査でも同じような傾向があったそうだ。
ところが、P&Gはユーザの「意見」をうのみにはしなかった。
P&Gは、「ユーザは消臭効果を気にしないのではなく、あきらめているのではないか。」と考え、「家のにおいが気になるのはどんなとき?」という聞き方をした。
そうすると、「帰宅時に、芳香剤の香りと家のにおいが混ざっているのが嫌。」というシーンが出てきたのだ。
その結果、香りで臭いを消すのではなく、消臭にフォーカスして技術を開発したのだ。
また、アンケート調査では切り捨てられがちな少数派の意見も重視して、見せることを前提としていろいろな置き方ができるようにした。
P&Gのユーザ調査は、ユーザの「声」を聞くだけではなく、数が多かろうと、少なかろうと、「意見の裏にある消費者のロジックを読み解く」ことを重視しているという。
私もこんな調査をしたいものだ。
人の行動が数字で出てくるアンケート調査もおもしろいのだけれど、ひとりひとりとの対話で、利用状況における、「どのように?」「なぜ?」をつっこむコンテキストインタビューをうまく使いたいと思っている。(コンテキストインタビューについては、あらためて書こうっと。)
#今日は、日経TRENDY3月号を読んで、書きました。
今回の話に関係ありそうなトピック
実は、私も気になっているひとり。
妙に香りがついたものよりも、臭いを「消して」ほしい私ととしては、なんとなく、ファブリーズには、芳香剤ではなく、消臭剤としての期待ができそうな気がするのだ。
小林製薬は、最近は芳香消臭剤「消臭元」の香りの種類を増やして、消臭剤「無香空間」のテレビCMを休止していたそうだ。
小林製薬は、「家の臭いを消すために消臭剤を買う。でも、香りがしないと効いた気がしない。目新しい香りがあったら、つい買いたくなる。」というユーザの「声」に従って、消臭効果よりも香りを重視したのだ。
P&Gのユーザ調査でも同じような傾向があったそうだ。
ところが、P&Gはユーザの「意見」をうのみにはしなかった。
P&Gは、「ユーザは消臭効果を気にしないのではなく、あきらめているのではないか。」と考え、「家のにおいが気になるのはどんなとき?」という聞き方をした。
そうすると、「帰宅時に、芳香剤の香りと家のにおいが混ざっているのが嫌。」というシーンが出てきたのだ。
その結果、香りで臭いを消すのではなく、消臭にフォーカスして技術を開発したのだ。
また、アンケート調査では切り捨てられがちな少数派の意見も重視して、見せることを前提としていろいろな置き方ができるようにした。
P&Gのユーザ調査は、ユーザの「声」を聞くだけではなく、数が多かろうと、少なかろうと、「意見の裏にある消費者のロジックを読み解く」ことを重視しているという。
私もこんな調査をしたいものだ。
人の行動が数字で出てくるアンケート調査もおもしろいのだけれど、ひとりひとりとの対話で、利用状況における、「どのように?」「なぜ?」をつっこむコンテキストインタビューをうまく使いたいと思っている。(コンテキストインタビューについては、あらためて書こうっと。)
#今日は、日経TRENDY3月号を読んで、書きました。
今回の話に関係ありそうなトピック
by PAN19335
| 2006-03-02 22:43
| 調査/評価